大谷翔平が渡米前に読み込んだ中村天風「運命を拓く」って何?内容・教え・実践法をまるごと紹介

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大谷翔平が渡米前に読み込んだ中村天風「運命を拓く」って何?内容・教え・実践法をまるごと紹介

「なんで大谷選手はあんなにメンタルが強いんだろう?」と思ったことはありませんか?

その答えのひとつが、明治生まれの思想家・中村天風の言葉にあるかもしれません。

当記事では、大谷翔平選手の愛読書「運命を拓く」の中身と天風哲学の魅力をわかりやすくお伝えします。

目次

大谷翔平と「運命を拓く」の出会い

「あの大谷選手が渡米前に読み込んでいた本がある」そんな話を聞いたことはありませんか?

それが中村天風の「運命を拓く 天風瞑想録」(講談社文庫)です。

2017年のメジャーリーグ移籍直前、大谷選手がこの本を繰り返し読んでいたとして、野球ファンや読書好きのあいだで大きく話題になりました。

メジャーで活躍する選手は星の数ほどいますが、大谷選手のメンタルの強さはその中でもひときわ際立っています。

プレッシャーのかかる場面でも平然とプレーできる理由について、本人は多くを語りません。

でも、人生の大きな転機に手元に置いていたこの1冊が、彼の思考の土台を作ったと考えると、とても納得感がありませんか?

天風哲学の核心は「どんな状況でも、心を明るく積極的に保ち続けること」。

言葉にすると単純に見えますが、これを本当に実践できている人はほとんどいません。

実は大谷選手だけでなく、松下幸之助さん、稲盛和夫さん、東郷平八郎、原敬といった各時代のトップランナーたちも天風の言葉に深く影響を受けています。

時代が変わっても一流の人たちを惹きつけ続ける哲学。

いったい何がそんなに人を動かすのでしょうか。

中村天風ってどんな人?

「中村天風」という名前を初めて聞く方も多いかもしれません。

本名は中村三郎、1876年に東京で生まれた人物です。

後に「心身統一法」の創始者として知られるようになりますが、その生き方はまるでフィクションのように波乱に満ちていました。

1876年

東京に誕生(本名・中村三郎)。幼少期に福岡の知人宅に預けられ、名門・修猷館中学へ進学。英語が堪能な一方、ケンカが絶えず退学処分に

日露戦争期

軍の諜報部員として満州で活動。命がけの任務をこなすほど強靭な精神力の持ち主だった

30代前半

肺結核を患い、死を覚悟する。「どうしても治りたい」と33歳で単身欧米へ渡るが、最先端医学でも答えが見つからなかった

インドにて

ヒマラヤ山麓でヨガの聖者カリアッパ師と出会い、心と体の一致という真理を体得。結核が快癒するという体験をする

帰国後

「天風会」を設立し、講演や著述を通じて「心身統一法」を広める。

政財界のリーダーたちが次々と教えを請いに来るようになる

1968年

92歳で生涯を閉じる。

その教えは現代の私たちにも確かに受け継がれている

天風の哲学の出発点は、極限まで追い詰められた「死の恐怖」でした。

どこに行っても助からないと言われ続けた彼が、インドのヨガ哲学に触れたことで心の在り方が根本から変わり、病まで快癒したとされています。

この原体験こそが「心の持ち方が、人生と運命の両方を変えていく」という確信の源です。

自分で試して、自分の体で確かめた哲学だからこそ、言葉の一つひとつに圧倒的なリアリティがあるのでしょう。

大谷翔平選手の愛読書「運命を拓く」ってどんな本?

「運命を拓く 天風瞑想録」(講談社文庫)は、天風が晩年に主宰していた夏期修練会で語った「真理瞑想行」の内容を、弟子たちがまとめた書籍です。

天風が自身の悟り体験をもとに、宇宙観・生命観・人生観について語り尽くした内容が収録されており、ファンのあいだでは「天風哲学の集大成」と呼ばれています。

書籍情報

著者:中村天風 / 出版:講談社(講談社文庫)
全13章構成で「生命の力」「潜在意識とその性能」「人生と運命」「一念不動」などのテーマを扱います。

難しい言葉も出てきますが、読めば読むほど味が出てくるタイプの本で、何度も繰り返し読む方が多いのが特徴です。

正直に言うと、初めて読むとかなり難しく感じることがあります。

文体も独特で、「どこから理解すればいいんだろう?」と戸惑う方もいるかもしれません。

天風哲学が初めてという方は、マンガ版の入門書や解説書からスタートするのがおすすめで、そちらで全体像をつかんでから原著に進むとぐっと読みやすくなります。

大谷選手がこの本を読んでいた理由を考えてみると

「大谷選手の影響で読んでみた」という口コミはネット上に今でも多くあります。

世界のトップで戦うアスリートが渡米前という大事な時期に選んだ本。

そう考えると、この本が「プレッシャーに負けない心の作り方」に直結する内容を持っていることがよくわかります。

技術や体力だけでなく、土台となるメンタルをどう鍛えるかに、大谷選手が真剣に向き合っていたことが伝わってきますよね。

天風哲学の核心:4つの教えをわかりやすく

大谷翔平選手の愛読書「運命を拓く」のテーマを一言でまとめるなら、「心を積極的に保ち続けることで、人生も運命も変えられる」ということになります。

その具体的な内容は大きく4つの考え方で整理できるので、ひとつずつ見ていきましょう。

積極心(どんな時も前向きな心でいること)

天風が最も大切にしていたのが「積極心」です。うまくいかないこと、つらいこと、理不尽なことは誰にでも起きます。

でも天風は「状況に心を支配させてはいけない」と説きました。

環境がどんなに厳しくても、自分の心の中だけは常に明るく積極的に保つ——大谷選手が逆境でも表情を崩さないのは、

まさにこの姿勢が染み込んでいるからかもしれませんね。

生命躍動(悩まない・恐れない・心配しない)

天風は「悩まない、恐れない、心配しない」という3つのことを繰り返し強調しました。

痛みや苦しみを感じること自体は仕方ありませんが、それで心まで落ち込ませてしまうのは別の話だという考え方です。

「感じる」と「引きずる」をはっきり切り分けることで、生命本来の力が外に向かって躍動し始めると天風は語っています。

運命好転(理想の自分を心に描き続ける)

天風は運命を「天命(変えられないもの)」と「宿命(自分の力で切り開けるもの)」の2種類に分けて考えました。

生まれた時代や環境は変えられませんが、そこからどう生きるかはすべて自分次第。

これが「運命を拓く」というタイトルの真意です。

なりたい自分・実現したいことを心にありありと描き、それを信じ続けることが運命を好転させる第一歩になります。

言葉と潜在意識(日々の言葉が現実をつくる)

天風が特に力を入れて説いたのが「言葉の持つ力」です。自分が毎日使う言葉は、意識していなくても潜在意識にどんどん蓄積されていきます。

積極的な言葉を習慣にすれば潜在意識も積極的に変わり、やがてそれが行動や結果となって現れてくる。

これは現代の心理学やスポーツ心理学でも注目されている考え方と重なります。

天風は「運命には2種類ある。どうにもできない天命と、自分の力で切り開ける宿命だ」と語りました。

私たちが変えられるのは後者——だから今日の自分の心と言葉が、明日の運命を作っていくのです。

今日から使える!中村天風哲学の実践アイデア

「運命を拓く」は読んで終わりにするのではなく、日常に落とし込んでこそ意味が出てくる本です。

難しく考えなくて大丈夫。まずはこの4つを試してみてください。

起き抜けの1分で「積極的な言葉」を自分にかける

天風によれば、眠りから覚めた直後は心が非常に柔らかく、言葉の影響を受けやすい状態にあるそうです。スマホを開く前に、「今日もいい一日にしよう」「自分はできる」といった言葉を心の中で静かに唱えてみてください。たった1分でも、その日一日の心の土台が変わってきますよ。

「ネガティブ語」を意識的に減らしてみる

「疲れた」「もう無理」「どうせダメだ」——こういった言葉、つい口から出てしまいませんか? 天風はこれらの言葉が潜在意識を少しずつ侵食していくと考えました。いきなりゼロにしようとしなくてOK。まずは「あ、また言いそうだった」と気づくことから始めてみましょう。

眠る直前に「なりたい自分」を頭に浮かべる

天風が「クームビーの行」として伝えた方法です。うとうとしてきた瞬間——あの半覚醒の状態が、潜在意識への扉が一番開きやすいタイミングだそうです。「こうなりたい」というイメージや言葉を、眠りに落ちる直前にそっと繰り返してみてください。積み重ねることで、潜在意識が少しずつ望む方向に書き変わっていくといわれています。

失敗したとき「これは成長の材料だ」と声に出す

うまくいかないことがあったとき、天風哲学の実践者が口をそろえて「考え方が変わった」と語るのが、逆境への向き合い方です。

失敗を「なんでこうなった」と嘆くのではなく「これで一つ賢くなれた」と声に出して言う。

最初は少し照れくさいかもしれません。

でも繰り返しているうちに、本当にそう感じられるようになるから不思議です。

まとめ

「運命を拓く」は、100年以上前に書かれた本なのに、今読んでも古さをまったく感じません。

むしろ「なぜこんなに今の自分に刺さるんだろう」と思うくらい、普遍的な言葉が詰まっています。

大谷翔平選手が人生の転機に手に取っていたことを知ると、改めてその重みを感じますよね。

  • 大谷翔平選手が2017年のメジャー移籍前に繰り返し読んでいたことで有名になった
  • 著者・中村天風は結核・諜報活動・インドでの悟り体験という波乱の生涯を歩んだ思想家
  • 「運命を拓く」は天風が晩年に語った真理瞑想行の内容を凝縮した、哲学の集大成
  • 積極心・生命躍動・運命好転・言葉の力という4つの柱が本書の骨格をなしている
  • 朝の言葉習慣・就寝前のイメージなど、今日からできる実践法として取り入れやすい
  • 松下幸之助・稲盛和夫ら時代を超えた一流の人たちが共鳴し続けてきた哲学

気になる人は本書をぜひ手に取ってみてください。

本格的に中村天風哲学を学びたい人は、以下の人気本もチェックしてみましょう。

日本経営合理化協会出版局
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